●開始早々登場する龍馬
→「あ゛あ゛あ゛ー龍馬がいるー龍馬が存在しているーウオオアアー!!」
心の中で初手大興奮。
たくさん演者さんがいらっしゃる中でも明るい色の羽織がとても目立っていて、「艶のキャラデザってすごい」と別方向からもときめいてしまいました。
銃を使った殺陣も新鮮ですごくいい!!
龍馬が実際に喋るのは結構後なのですが、演技も素晴らしく、「あ゛あ゛あ゛ー龍馬が(以下略)」で更に大興奮でした。好き……
●サブキャラ達の魅力
→今回の舞台、芹沢や近藤他、サブキャラをたくさん出していただけてすごく嬉しかったです!
アンサンブルの方々の演じ分けたるや……。
「台詞ないけどあれ左之だよね!?」「大鳥の台詞あったーーー!!」とこっそりはしゃいでおりました。
●舞のシーン
→さくらちゃん含め、みんなで舞を披露するシーン、素敵でしたね……!!
めっちゃ長い土方編(すみません)を2時間にまとめろなんて言われたら普通
高杉がよく言われてるやつ
ですよね。すごく大変だったと思います……。
その中で、舞のシーンのために時間を割いてくださった。
単純に「華やかで綺麗だから」という以上に意味があったと思います。
制作秘話というほどでもないのですが、主人公と周りの遊女達との関係性についてはもじゃべあもこだわりがありました。
京言葉も話せないし、当時の常識についてもほとんど知らない主人公。しかもずっと新造でいていいという特別待遇。決していじめや仲間外れを肯定するわけではありませんが、そうなっていても不自然ではないですよね。
ですが、周りの女の子達を単なる意地悪な子、引き立て役にはしたくなかった。花里や菖蒲、他の遊女達……彼女らは「艶が~る」のシナリオ上でこそ主人公ではないものの、それぞれに物語があってみんな頑張っているんだと思います。
ゲーム内での土方編には出てこない夕霧太夫も本当に魅力的でした! (もじゃべあのシナリオではないので、完全に一ファン目線の語りになってしまいますが笑)彼女も古高編のシナリオ上、主人公と喧嘩のようになってしまうシーンがありますが、ただの嫌な女、邪魔者役では決してない。主人公の恋を応援しながらも、夕霧太夫の気持ちにも共感し、強く心を揺さぶられてしまう人はきっとたくさんいますよね。
ゲームの土方編は「主人公が屯所を訪れる」方が多く、あまり島原内でのシーンや他の女の子達との交流を書けていなかったので、舞台ではその部分をアレンジ・改良してくださっていてとても嬉しかったです!
そんな夕霧太夫や女の子達と、さくらちゃんが一緒に舞うシーン。
「私は新造として芸を身に着けていった」「みんなは一糸乱れぬ舞を披露した」「夕霧太夫は、太夫にふさわしい素晴らしい女性」
文章ではさらっと書けてしまう内容を、説得力を持たせて舞台上で表現することがどんなに大変か……。察することしかできませんが、観ているだけで感動しきりでした。
「メインキャストの格好いいシーンや、恋愛的なシーンだけやってればいいんでしょ?」ではなく、艶が~るの世界を表すために、限りある時間を使って女性達の舞を見せてくださった。
そのことがもう、すごく幸せです。
●土方vs市ィ
→個人的に一番好きなシーンかもしれません。
土方が土方なんですよ。本当に。
市ィが常道っぽくきちんと構えてるのに対して、刀を右手に引っ提げて大股でスタスタ歩いていって正々堂々正面切ってボコる。蹴る。高杉でももうちょっと手心加えてくれる。でも土方くん一切容赦とかしない。「いざ尋常に勝」くらいでもう殴ってるレベル。
シリアスなシーンなのですが、すごすぎて「土方じゃん」「バラガキじゃん」「これは市ィさん勝てませんわ……」といい意味で笑ってしまいました。
ちなみにゲーム内シナリオの該当シーンでは、戦闘について細かい描写はそれほどありません。「市ィも決して弱くはないんだろうけど、経験の差があり過ぎるようだ」程度ですね。それをあんなふうに仕上げてくださるなんて……。好き……。
●「もうたくさんだ」
→龍馬が暗殺されてしまった後、さくらちゃんに同じ思いをさせたくないと決意する翔太。
元は自分達が書いた話とはいえ、ライターが翔太にそうさせたわけではないんですよ。翔太は物語の中で生きていて、自分の意思でそうすると決めたんですよ。翔太はね……本当に頑張ってるんですよ……。
この台詞に魂をこめて演じてくださった演者さんに本当に感謝です。
●のぶさんの慟哭
→ゲーム版にはないシーン。そして素晴らしいシーン。
後半、展開が重くなっていくのに従って胃が痛くなるんですが、その極みです。
息ができなくなって、でも目を逸らすことができないんですよね……。
●カーテンコール
→終劇後、舞台に勢揃いした役者さん達を見て改めて思ったのですが、「人多っ!?」
もちろん役者さんの後ろには、裏方さん、スタッフさんもたくさんいらっしゃるんですよね。
シナリオを読み込んでこういう構成にしようとか、このキャラはこう演じようとか、殺陣はこう、舞の振り付けはこう、衣装はこう、小道具用意して、曲作って、舞台設営して、照明セットして、音響テストして、バミって、宣伝して、その他諸々たくさんの人が動いて作り上げてくださっているわけじゃないですか。
初宴の時もそうでしたが、冷静に考えるとすごすぎて
慶喜がよく言われてるやつ
ってなるわけですよ。
元は「土方歳三1話.txt」とかだったのが、舞台になってるんですよ。
↑これに尽きます。
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「で、俺たちの出番はまだか?」
「まあゆるりと待ちまひょ」